デュアルライフ(二拠点生活)って知っていますか?変化する住まいの新しいかたち。

従来は、富裕層や、時間の余裕があるリタイヤ層が楽しむイメージがあったデュアルライフ(二拠点生活)皆さんは、耳にしたことがあるでしょうか?

 旅行好きの人、田舎暮らしに憧れがある人などは、知っているワードかもしれません。

 一体何の話?と感じている方も多いかと思います。
そこで、今回はそんなデュアルライフに注目して、お話していきたいと思います。
 


二拠点生活(デュアルライフ)とは

二拠点生活(デュアルライフ)とは、2つの地域に拠点を持ち、生活することです。たとえば、平日は都市部で暮らして働き、週末は田舎の拠点へ移動してリラックスする、というような二拠点を行き来するライフスタイルのことです。



 そして‟デュアル”とは、「二重の、両数の」など、二つのものを一対として捉えることを指します。

 例えば、仕事場で使うパソコンのディスプレイを、見やすいように二つ設置する場合には、「デュアルディスプレイ」と言ったりします。
ダブル(double)、ツイン(twin)などと同様の意味です。


 平日は都市部で暮らして働き、週末は田舎の拠点へ?どういうこと?と感じる人もいるかと思いますが、いわゆる普段の住まい+別荘を持つという状態とは、少し意味合いが異なります。

 別荘などでの滞在は、あくまでも一時的なことがほとんどですよね。
でも、デュアルライフの場合、長期間や反復的な生活を送ることが多く、セカンドハウスとして、両方の住まいをしっかりと生活の拠点とすることが多いようです。

 例えば、平日は仕事があるため、首都圏の住まいを拠点として暮らし、週末になると軽井沢など首都圏からも比較的近い場所で時間を過ごす、というパターンなどがこれに当たります。


老後を考えてのデュアルライフ

 人間は、誰しも老いていくもの。
今は階段のある戸建ての生活をしていても、いずれは階段の上り下りが負担となり、生活がしにくい状況 になることも考えられます。



 そんな老後を想像して、デュアルライフを検討し始める人も増えてきていると言われています。

 例えば、今はまだ元気だから2階建ての戸建てメインで生活をし、デュアルライフとしてもう一つの住まいを田舎の平屋にする、などのケースも増えてきているそう。

 もともと、将来は静かにのんびりと田舎暮らしをすることに憧れを持っている人も多く、そんな人にはデュアルライフは魅力的な住まいの形かもしれません。

 現役で仕事ができる間は、都会での生活をメインとしながらも、老後に向けて田舎暮らしに慣れておくのも一つの手。
いざ体の自由がきかなくなってからだと、引っ越しなども大きな負担になりますよね。
でも、まだ若いうちにデュアルライフを手に入れ、田舎での生活も進めていれば、将来的に田舎暮らしをメインに生活し始めるのもスムーズ。

 まずはデュアルライフを楽しみ、本当に気に入れば本格的に田舎暮らしをする。そんなかたちも考えることができるのが、このデュアルライフという新しい居住の仕方なのです。